鹿児島市の中心地に、天文館という南九州最大の繁華街・歓楽街があります。
天文館は幾つかの商店街の集まりで、その商店街は桜島の火山灰をよけるためのアーケードで連結されています。
鹿児島市民はもとより、天文館は西郷隆盛銅像や城山などにも近いため、観光観光客も多く集まります。
天文館と言う名前の由来
島津氏25代当主の島津重豪(しげひで)により、安永8年(1779年)に天文観測や研究の為に、明治館が建てられました。
この明治館の別名を天文館と言い、その名が現在に至っています。
天文館が繁華街・歓楽街と言われ、にぎやかになったのは昭和のはじめに路面電車が走り出した頃からです。
今では鹿児島へ来た観光客も沢山利用しており、通りはにぎわっています。
天文館は多くの商店街の集まりです
天文館は、多くの商店街の集まりです。
天文館の地図を広げて見た時、地図の真ん中を左右に電車が通っています。
電車通りから上の部分が繁華街、電車通りから下が繁華街から歓楽街です。
地図を見て、天文館通電停より上に位置する商店街、繁華街
- 中町ベルグ、なや通り、仏具店街
- 照国通り、ぴらもーる、はいから通り、ごんざ通り
- テンパーク通り、天文館アーケード
- 千石馬場通り、七味小路、セピア通り、ぐるめ通り、ぴらもーる
- 文化通り、天神馬場通り
城山下の西郷隆盛銅像へは、照国通りから歩いて約5分です。
そして、地図の下部(天文館電停より下側)にあたる場所にある地蔵角交番を中心に、歓楽街が広がっています。
地図を見て、天文館通電停より下に位置する商店街、歓楽街
- 大門口通り、呉服通り、
- 山之口本通り、松山通り
- G3アーケード、銀座通り
- 二本松通り、文化通り
- 二官橋通り、山之口本通り、樋之口通り
天文館のいづろ通りにある石灯籠
山形屋がある金生町のすぐ近くに石灯籠が立っている地区があります。
このあたりは『いづろ通り』と呼ばれています。
鹿児島県のホームページによると『いづろ』のことを以下のように説明しています。
いづろを漢字で書くと「石灯篭」。その名は、島津氏第15代貴久の菩提寺松原山南林寺の石灯篭が立っていたことに由来する。松原山南林寺は、1557年(弘治3年)、貴久自身によって建立。1869年(明治2年)の廃仏毀釈により廃寺、跡には松原神社が建てられている。
天文館の歓楽街にある天文館公園
天文館公園は、地図でいうと天文館の電車通りの下側にあたる歓楽街にあります。
天文館の繁華街の端にある『ザビエル公園』
天文館の『セピア通り』の端(天文館電停より上部左側)にあたるところに『ザビエル公園』があります。
明治時代に建てた記念堂が戦火で焼失しましたが、その一部が公園内に残されています。
これは昭和24年(1949年)にザビエル渡来400年を記念して整備されたものです。
ザビエル公園の前には道路を隔ててザビエル教会があります。
天文館の端にある老舗のデパート山形屋
山形屋は創業1751年の老舗で鹿児島では有名なデパートです。
以前は鹿児島交通バスの発着場があり各市町村とつながっていました。
現在、バスの発着所は山形屋前のバス亭と鹿児島銀行本店前のバス停に引き継がれています。
最近は山形屋側アーケードと鹿児島銀行側アーケードとの間の横断歩道に屋根ができて、雨の日も行き来が楽になっています。
いまでも山形屋は鹿児島で有名なお店で、天文館へ行くときの場所を特定するのに良く使用されます。
山形屋は天文館の端に位置する金生町にあり天文館の中心街とアーケードでつながっています。
山形屋のアーケードは『中町ベルグ』といい、いづろのアーケードの『なや通り』とつながっています。
山形屋の入り口近くのアーケード内に、日本とアメリカの両方で博士号をとった女性化学者『丹下ウメ博士』の像があります。
山形屋の電車通りには近代的な建築の鹿児島銀行本店と、柱の部分がコリンス式の建築様式の南日本銀行があります。
特に、南日本銀行は昭和12年(1937年)に竣工し、現存する鹿児島の建築物ではもっとも初期の頃のものということで、国の登録有形文化財に指定されています。
山形屋がある金生町を過ぎ石灯籠があるあたりから、複合商業施設であるマルヤガーデンズまでを『いづろ』と言います。
マルヤガーデンズは以前、丸屋と呼ばれ、その後、鹿児島三越となり、現在は『マルヤガーデンズ』という複合商業施設となっています。
天文館へのアクセス
住所 | 鹿児島県鹿児島市東千石町13 |
アクセス | JR鹿児島中央駅から市電で天文館通へ(約6分) |
JR鹿児島中央駅からカゴシマシティビューで約9分 | |
公式ページ | 天文館公式ページ |
