鹿児島市の高台にある南洲公園には、明治維新の功労者である西郷隆盛の顕彰館、西南戦争の戦没者の墓地である南洲墓地、西郷隆盛を祀っている南洲神社などがあります。
桜島が見える南洲公園には、いまでも鹿児島市民をはじめ多くの方々が訪れています。
南洲公園と西郷隆盛
南洲公園
南洲公園には
- 西郷南洲顕彰館
- 南洲墓地
- 南洲神社
- 竹公園
などがあります。
南洲公園には、明治維新にまつわる『常夜燈』と『勝海舟歌碑』があります。常夜燈は昭和14(1939年)年5月に当時の東京市によって建立されたものです。
勝海舟と西郷隆盛との江戸城無血開城により、江戸100万市民が兵火を免れたことへの感謝のためだそうです。
勝海舟歌碑は西南戦争で亡くなった西郷隆盛のために、幕末以来西郷と親交が深かった勝海舟により詠まれたものです。
また、山形県鶴岡市より庄内の偉人菅臥牛翁(すげ・がぎゅう・おう)と西郷隆盛との徳の交わりを機縁して『庄内柿』が贈られています。
①西郷南洲顕彰館
西郷南洲顕彰館は西郷隆盛を慕う20数万人からの寄付により建てられた鹿児島市立の西郷隆盛の資料館です。
西郷南洲顕彰館には、1階と2階のフロアに西郷隆盛が生きて来た時代の足跡と遺品が展示されています。

西郷南洲顕彰館の中はどうなっているの?
西郷南洲顕彰館の1階では、まず「西郷の軌跡」と題して西郷隆盛がたどった足跡を日本地図と年表で説明しています。
西郷南洲顕彰館1階フロアの展示には、
- 西郷の軌跡
- 生い立ち・郷中教育
- 斉彬公との出会い
- 奄美での生活
- 討幕への道
- もっと知りたい西郷コーナー
などがあり、西郷隆盛の討幕までの足跡が子供でも理解できるようなジオラマで説明されています。



2階フロアーの最初の展示物の裏にあるベンチに座ると音楽が流れます。
展示物を窓から入ってくる日光から守るために作られたついたてにベンチがあり、そのベンチに座ると音楽が流れて来ます。
鹿児島県出身の音楽家『吉俣良』さんが作った曲です。
曲はベンチを離れてもしばらくは流れていて、心地よいやすらかな気持ちになれます。



西郷南洲顕彰館の2階フロアの展示は?
西郷南洲顕彰館の2階フロアの展示には、
- 明治の大改革
- 野に下る・私学校
- 西南戦争
- 決死の戦い
- 徳の交流
- 西郷とその思想
- 企画展コーナー
などがあり、明治時代の西郷隆盛の足跡や遺品などで西郷さんの解説がなされています。
西郷南洲顕彰館は、
- 西郷隆盛のことを知りたい方
- 西郷隆盛を知っているが生き方に触れたい方
におすすめです。



1階のフロアには西郷さんのグッズも販売されているので、西郷ファンは一度のぞいて見てください。
②南州墓地
南洲墓地は西郷隆盛と西南戦争戦没者の墓所です。
西郷隆盛は明治10年(1877年)9月24日に鹿児島市の城山で自刃しました。年齢は49才でした。
南洲墓地には西南戦争で戦死した薩軍将兵 2,023名が眠っています。
③南州神社
南洲神社には西南戦争の戦没者が祀られています。
南洲神社は西郷隆盛及び、西南戦争での戦没者(桐野利秋、篠原国幹、村田新八、永山盛弘、辺見十郎太、池上貞固、別府晋介、大山綱良、島津啓次郎、中津隊など)を祀っています。
また、大正2年(1913年)に建設された南洲神社の電燈は登録有形文化財に指定されています。
④竹公園
島津21代当主の島津吉貴公によって琉球(沖縄)から孟宗竹がとりよせられ磯の別邸(仙厳園)に移植されました。
それがもとで全国に孟宗竹が繁殖しました。
その業績をたたえるために吉貴公の墓所である南洲公園に鹿児島県内の14種類の竹を集めて竹公園としました。
西郷南洲顕彰館の施設案内
住所 | 鹿児島県鹿児島市上竜尾町2-1(南州公園内) |
アクセス | 鹿児島中央駅から車で約17分 |
JR鹿児島中央駅からカゴシマシティビューで約36分 | |
開館時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 月曜日、年末年始(12/29~1/1) |
入館料 | 一般:200円 |
小中学生:100円 | |
駐車場 | 有ります |
\ 西郷隆盛銅像はこちら /

