鹿児島中央駅の近くにある甲突川沿いの加治屋町に、薩摩と日本の幕末を手軽に体感できる『鹿児島市 維新ふるさと館』という歴史資料館があります。
この加治屋町は明治維新の頃から日露戦争までに活躍した偉人を多く輩出した地域です。
彼らはここ加治屋町の郷中教育でともに学んだ仲間でした。
鹿児島中央駅近くににある歴史資料館『維新ふるさと館』
維新ふるさと館一階の展示物
維新ふるさと館の一階は幕末の薩摩の様子と維新を支えた英雄のエピソードを伝えるフロアーです。
ゆくさ、おさいじゃした通り
入館してすぐに、幕末の薩摩を支えた主だった人物紹介があります。西郷隆盛、大久保利通、島津斉彬、小松帯刀などの紹介です。
また、篤姫や西郷イトなどの薩摩の女性達も紹介されています。
体験しやったもんせ「郷中教育」
明治維新を成し遂げた一つの要因として薩摩藩の『郷中教育』があげられます。
郷中教育とは薩摩藩独特の青少年教育のことで、西郷隆盛や大久保利通等もこの教育を受けてきました。
このコーナーでは様々な展示物を通して、郷中教育について詳しく紹介しています。
世界を見ていた薩摩
薩摩藩は琉球を通じて中国と貿易を行い西洋文化にもふれていました。
他藩に先駆けた行いが明治維新の原動力にもなりました。その過程をここでは紹介しています。
あそんでみやんせコーナー
西郷隆盛の生涯をすごろくで遊べるコーナーです。その他、ワークショップスペースとして使用できます。
一部変更箇所があります。
大河ドラマシアター
西郷隆盛を主人公とした大河ドラマ「西郷どん」や「飛ぶが如く」の映像や衣装の展示があります。
大河ドラマ「西郷どん」のパネルの前で、西郷さん人形と一緒に西郷さんのレプリカ軍服を着て撮影もできます。
薩摩の偉人・英雄列伝
ここの企画展のよかにせ・よかおごじょランキングでは、薩摩の美男・美女の投票とランキングがあり、私の嫁さんは「桂久武」を選んでいました(笑)
その他の企画展もあります。
篤姫(天璋院)コーナー
薩摩から徳川家第13代将軍家定の御台所となった『篤姫』を紹介しているコーナーです。
大河ドラマにもなっているので、ドラマをご覧になられた方も多いと思います。
維新常設展示
ここは写真撮影が禁止されています。
薩英戦争絵巻、西郷さんの手紙、西郷さん手作りの下駄等、遺品などが展示されています。
また、西南戦争で薩軍と政府軍に分かれて戦った主な鹿児島出身者などを紹介しています。
薩摩まちあるき
観光情報コーナーです。その他、いろいろな観光パンフレットも置いています。
維新ふるさとショップ
薩摩焼、大島紬など、鹿児島の特産品や、幕末や明治維新関連の書物などを販売しています。
維新ふるさと館地下一階の展示物
地下一階は『維新体感ホール』がメインの施設となっています。
薩摩・科学事始め(集成館事業)
日本の近代化工業の先駆けとなった『集成館事業』を取り上げています。
電信機、反射炉、薩摩切子、蒸気機関、印影鏡などを紹介しています。
維新夜明け前
島津斉彬が生まれた頃から薩長同盟が成立した頃までの薩摩と日本の出来事を、年表や展示物で紹介しています。
維新・日本のあけぼの
薩長同盟から戊辰戦争の頃までに薩摩と日本を紹介しています。
薩摩・明治維新伝
維新実現後の薩摩と日本を紹介しています。
維新体感ホール
ここは写真撮影が禁止されています。
すり鉢状になったシアターです。

ここでは、2本のドラマ『維新への道』、『薩摩シュチューデント、西へ』が上映されています。
- 『維新への道』(23分)は幕末から明治にかけての薩摩を光やロボットによる多彩な演出で解説しています。
- 『薩摩シュチューデント、西へ』(18分)は鎖国時代に薩摩藩が英国留学生を派遣した様子を再現したドラマです。



鹿児島中央駅前広場に銅像(若き薩摩の群像)もあります。
それぞれ上映時間が決まっているので、その時間に合わせてぜひ御覧ください。
維新ふるさと館近くの橋の上から観た桜島


維新ふるさと館の横を流れる甲突川の橋の上から桜島を撮りました。
ちょうど噴煙を上げているところでした。
昔の偉人のかたがたも同じような風景を観ていたのでしょうか?


維新ふるさと館の施設案内
住所 | 鹿児島県鹿児島市加治屋町23番1号 |
アクセス | JR鹿児島中央駅から徒歩約10分 |
JR鹿児島中央駅からカゴシマシティビューで約2分(維新ふるさと館(観光交流センター)前) | |
開館時間 | 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 年中無休 |
観覧料 | 大人(高校生以上):300円 |
小人(小中学生):150円 | |
駐車場 | 維新ふるさと館:24台 |
観光交流センター:27台 |
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