鹿児島県の南さつま市に潜む、歴史の深淵に触れる場所があります。それが万世特攻平和祈念館です。かつて特攻隊基地として使用されたこの地は、現在、太平洋戦争時代の記憶を保存する貴重な資料館へと変貌を遂げています。車で鹿児島中央駅から約50分、知覧特攻平和会館からわずか20分という距離にありながら、ここには過去と現在が交錯する独特の空間が広がっています。万世特攻平和祈念館は、戦争の悲劇を未来への教訓として伝えるため、訪れる者たちに深い感動と知識を与えています。その展示物は、ただの古い品々ではなく、数々の命が交錯した時代の証人たちです。この資料館を訪れることで、訪問者は太平洋戦争の真実と向き合い、平和への誓いを新たにすることでしょう。
鹿児島県の南さつま市加世田にある万世特攻平和祈念館
万世特攻平和祈念館は鹿児島県の薩摩半島、鹿児島市の南西にある南さつま市加世田にあります。
九州新幹線の停車駅である鹿児島中央駅から車で約50分、南九州市知覧町の特攻基地跡に建てられた知覧特攻平和会館から車で約20分のところにあります。
近くには吹上浜海浜公園もあります。
万世特攻基地は昭和20年(1945年)4月から特攻基地として使用され始めました。
万世飛行場関連での戦死者数は201人。
内容 | 戦死者数 | 出撃回数 |
特攻振武隊 | 121人 | 約29回 |
第66戦隊 | 72人 | 約19回 |
第55戦隊 | 6人 | 約5回 |
その他 | 2人 | |
合計 | 201人 |
万世特攻平和祈念館は1階の展示エリアと2階の展示エリアに分かれていて、1階の展示エリアは自由に写真を撮ることができます。
2階の展示エリアは『万世飛行場の歴史や戦死された方々の遺影・遺品』が展示されているため、写真の撮影は許可されていません。
万世特攻平和祈念館の1階にある展示品
重要航空遺産【零式三座水上偵察機】
万世特攻平和祈念館の1階フロワーの中心に置かれているのが『零式三座水上偵察機』です。
零式三座水上偵察機は日本海軍で使用されていた代表的な水上機。
万世特攻平和祈念館の零式三座水上偵察機は平成4年(1992年)に南さつま市の吹上浜沖の海底に沈んでいたものを引き上げたものです。
万世航空写真と若者の写真
万世飛行場があった地域を航空写真で解説しています。
子犬を抱いている若者たちの写真。
戦闘機の部品など
銃や弾薬・弾薬箱などの展示。
戦闘機のプロペラや動力部分。
零戦の模型。
飛行隊の制服や携帯品
軍服やヘルメットなどの展示。
携帯品などの展示。
万世特攻平和記念館の1階奥にある資料エリア
関連資料等を閲覧できます。
映像室とパソコンで資料映像を見ることができます。
太平洋戦争当時の鹿児島県の陸・海軍主要施設の地図。
万世特攻平和祈念館の施設案内
住所 | 鹿児島県南さつま市加世田高橋1955番地3 |
アクセス方法 | JRの鹿児島中央駅から車で 約50分 |
JRの鹿児島中央駅からバスで 約85分 | |
知覧特攻平和会館から車で 約20分 | |
開館時間 | 9時から17時 |
定休日 | 12月31日・1月1日 |
入館料 | 大人:310円(高校生以上) |
小人:210円(小中学生) | |
駐車場 | 約45台 |
\ 万世特攻平和記念館から【知覧特攻平和会館】までは車で約20分 /
\ 万世特攻平和祈念館から近い観光地【県立吹上浜海浜公園】 /