旧鹿児島紡績所技師館、通称『異人館』は鹿児島市の仙厳園がある磯地区に立つ世界文化遺産です。
日本初の近代的紡績工場を稼働させるために英国から呼んだ技師たちの宿泊所が異人館です。
旧鹿児島紡績所技師館は明治日本の産業革命遺産の旧集成館事業の一つということで認定されています。
鹿児島の仙巌園近くにある世界文化遺産『異人館』
明治日本の産業革命遺産の構成資産の一つ
旧鹿児島紡績所技師館は、平成27年(2015年)7月に『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』の構成資産の一つとして、世界文化遺産に登録されました。
館内には当時の写真や資料がかざられていて、当時の様子が良くわかるように説明されています。
仙巌園や尚古集成館からも近くにありますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
旧鹿児島紡績所技師館は日本人が作った木造洋館
旧鹿児島紡績所技師館は貴重な江戸期の木造洋館です。
旧鹿児島紡績所技師館の設計は英国人によるものですが、当時の薩摩の職人たちが施工したため、在来の建築技術も取り入れられています。
旧鹿児島紡績所技師館に入ってすぐのところに、『世界文化遺産の認定書(レプリカ)』が置かれています。
また、敷地内には『旧鹿児島紡績所技師館の建物』の明治5年の写真(尚古集成館所蔵)を見ることができます。
旧鹿児島紡績所技師館の家具
現在の旧鹿児島紡績所技師館には、当時の家具は残っていません。資料に基づいて、当時の家具を再現したものです。
19世紀後半の英国の家具を、当時の技師たちは持ち込んだものと思われます。
赤い絨毯の廊下と階段
旧鹿児島紡績所技師館の廊下と階段は赤い絨毯です。
この洋館に合う落ち着いた雰囲気の赤い絨毯になっています。
旧鹿児島紡績所技師館の建物は国の重要文化財、敷地は国の史跡に指定されています。
作家の司馬遼太郎も訪れた洋館
1989年には、作家の司馬遼太郎さんも旧鹿児島紡績所技師館を訪れています。
旧鹿児島紡績所技師館(異人館)は2020年度の事業で改修工事が行われて美しく整備されました。
本館前の庭の改築や外回りの工事も行われました。
改築により旧鹿児島紡績所技師館(異人館)の横に、新しい『展望休憩所』が出来ました。
本館の裏手にある庭には綿花畑が作られ、綿花の花や綿が出来るのが楽しみです。
旧鹿児島紡績所技師館の施設案内
住所 | 鹿児島県鹿児島市吉野町9685-15 |
アクセス | JR鹿児島中央駅から車で約20分 |
JR鹿児島中央駅からカゴシマシティビューで約51分 | |
開館時間 | 8:30~17:30 |
休館日 | 年中無休 |
入館料 | 大人:200円 |
小・中学生:100円 | |
駐車場 | 6台(無料) |
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