旧鹿児島紡績所技師館(異人館):鹿児島の隠れた宝石と世界文化遺産の魅力

旧鹿児島紡績所技師館(異人館)

鹿児島には、ただ美しい風景や伝統的な文化だけではなく、世界文化遺産として認定された、歴史の息吹を感じさせる場所があります。それは「旧鹿児島紡績所技師館」、通称『異人館』です。この歴史的建造物は、鹿児島市の風光明媚な仙厳園近くの磯地区に位置しています。

『異人館』の歴史は、日本初の近代的紡績工場の幕開けと深く関わりがあります。明治時代、日本は産業革命の波に乗り、近代化への歩みを加速させました。その一環として、英国から招かれた技師たちが住んでいたのが、この『異人館』です。彼らの知識と技術は、日本の産業革命を牽引し、今日の私たちが享受している近代化の礎を築きました。

『異人館』は、その歴史的価値と建築美から、明治日本の産業革命遺産の一部として世界文化遺産に認定されました。この建物は、日本と欧州の文化が交錯する独特の建築様式を有し、訪れる人々に当時の時代背景を色濃く感じさせます。

今日、『異人館』は単なる歴史的建造物ではなく、鹿児島の文化と歴史を深く理解するための重要な鍵となっています。その壁の一つ一つには、日本の近代化に寄与した人々の思いが刻まれており、訪れる人々に深い感動を与えています。

鹿児島を訪れた際には、是非『異人館』を訪れて、日本の産業革命の足跡を辿り、その魅力に触れてみてください。この隠れた宝石のような場所は、あなたの鹿児島旅行をより特別なものに変えるでしょう。

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目次

鹿児島の仙巌園近くにある世界文化遺産『異人館』

明治日本の産業革命遺産の構成資産の一つ

旧鹿児島紡績所技師館(異人館)
旧鹿児島紡績所技師館(異人館)

旧鹿児島紡績所技師館は、平成27年(2015年)7月に『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』の構成資産の一つとして、世界文化遺産に登録されました。

近代化産業遺産
近代化産業遺産

館内には当時の写真や資料がかざられていて、当時の様子が良くわかるように説明されています。

かごしま世界遺産
かごしま世界遺産

仙巌園や尚古集成館からも近くにありますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

旧鹿児島紡績所技師館は日本人が作った木造洋館

世界文化遺産の認定書(レプリカ)
世界文化遺産の認定書(レプリカ)

旧鹿児島紡績所技師館は貴重な江戸期の木造洋館です。

旧鹿児島紡績所技師館の設計は英国人によるものですが、当時の薩摩の職人たちが施工したため、在来の建築技術も取り入れられています。

旧鹿児島紡績所技師館に入ってすぐのところに、『世界文化遺産の認定書(レプリカ)』が置かれています。

旧鹿児島紡績所技師館
旧鹿児島紡績所技師館

また、敷地内には『旧鹿児島紡績所技師館の建物』の明治5年の写真(尚古集成館所蔵)を見ることができます。

旧鹿児島紡績所技師館の家具

技師館の家具
技師館の家具

現在の旧鹿児島紡績所技師館には、当時の家具は残っていません。資料に基づいて、当時の家具を再現したものです。

旧鹿児島紡績所技師館の家具
旧鹿児島紡績所技師館の家具

19世紀後半の英国の家具を、当時の技師たちは持ち込んだものと思われます。

赤い絨毯の廊下と階段

異人館の階段
異人館の階段

旧鹿児島紡績所技師館の廊下と階段は赤い絨毯です。

異人館の階段
異人館の階段

この洋館に合う落ち着いた雰囲気の赤い絨毯になっています。

異人館の廊下
異人館の廊下

旧鹿児島紡績所技師館の建物は国の重要文化財、敷地は国の史跡に指定されています。

作家の司馬遼太郎も訪れた洋館

司馬遼太郎と洋館
司馬遼太郎と洋館

1989年には、作家の司馬遼太郎さんも旧鹿児島紡績所技師館を訪れています。

旧鹿児島紡績所技師館(異人館)は2020年度の事業で改修工事が行われて美しく整備されました。

旧鹿児島紡績所技師館前庭
旧鹿児島紡績所技師館前庭

本館前の庭の改築や外回りの工事も行われました。

展望休憩所内部
展望休憩所内部

改築により旧鹿児島紡績所技師館(異人館)の横に、新しい『展望休憩所』が出来ました。

展望休憩所展示物
展望休憩所展示物

本館の裏手にある庭には綿花畑が作られ、綿花の花や綿が出来るのが楽しみです。

旧鹿児島紡績所技師館の施設案内

住所鹿児島県鹿児島市吉野町9685-15
アクセスJR鹿児島中央駅から車で約20分
JR鹿児島中央駅からカゴシマシティビューで約51分
開館時間8:30~17:30
休館日年中無休
入館料大人:200円
小・中学生:100円
駐車場6台(無料)

\ 異人館の近くにある有名な観光地【仙巌園】 /

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