盛り土の上の五重石塔3基と四天王石像4体の隼人塚は、鹿児島県霧島市のJR隼人駅のすぐ近くで見ることができます。
敷地内には『隼人塚史跡館』があり隼人塚の発掘状況や平安時代の石仏、文化資料を見ることができます。
駐車場もあるので手軽に来れる国の史跡です。
復元された隼人塚
隼人塚は大正10年3月3日に国の史跡に指定されました。
指定理由:
『古事記』『日本書紀』『風土記』等に記載されている古代南九州のクマソ・隼人族の反乱(隼人族の反乱は養老4年・西暦720年)にちなんだ史跡として指定された。
隼人塚石塔は、いまから約1,000年ほど前の平安時代後期の建造物とみられています。
平成8年~9年にかけて発掘調査を行い、平成10年~11年にかけての石塔と石像の修復工事によって復元されました。
(たしか私が小学生の頃、遠足で来たときは石像や石塔が埋まっていて上のほうしか見えていなかったことを思い出します)
石塔に刻まれた仏の像を見ていると、南九州市川辺の岩屋公園にある清水摩崖仏を思い出します。
あちらは平安から明治にかけて岩に彫り込まれた梵字や仏像ですが、ここ隼人塚の石塔に見る仏像も同じようにわたしには見えました。
隼人塚にある施設
隼人塚のはるか彼方には、霧島連山の高千穂の峰を見ることができます。
また、隼人塚の正面にはアズマヤがあり休憩することができます。
敷地内の半分ほどは歴史体験広場となっており、芝生がきれいに植えられています。
駐車場の横にある『隼人塚史跡館』は国指定史跡である『隼人塚』の歴史や由来を紹介するための施設です。
隼人塚史跡館の展示室には、石像の修復状況や隼人塚の発掘状況を紹介する写真パネル、平安時代に作られた石仏(正国寺石仏)、文献資料などが展示されています。
隼人塚と桜の木
隼人塚の前には桜の木が植えられていて、3月にはきれいな桜の花を見ることができます。
桜の木の数は少ないですが、青空ときれいな桜がきれいです。
敷地内には、与謝野晶子が昭和4年にこの地に訪れて読んだ歌が歌碑として建てられています。
隼人塚史跡館の施設案内
住所 | 鹿児島県霧島市隼人町内山田287-1 |
アクセス | JR隼人駅から徒歩約9分 |
開館時間 | 9:00~17:00 |
休館日 | 月曜日、12月29日~1月3日 |
入館料 | 小・中・高校生:80円 |
大学生・一般:150円 | |
駐車場 | 有ります |
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